- 表現力を養う
就学前の子どもは、まだまだ語彙力に乏しく、自分のおもったことや感じたことをうまく表現できません。自分の好きな色を使い、自分の好きなようにお絵描きすると、言葉では言い表せない内面の感情や気持ちを形にして表現できるようになります。自己表現の手段が見つかると、子どもの表現力は飛躍的に向上し、豊かな情緒を育むことにつながります。
- 認知能力・想像力の発達
子どもの年齢が上がってくると、身近な人、ものをモデルに絵を描くようになります。
モデルがどんな色をしているのか、どんな形をしているか、じっくり観察するようになるため、自然と認知能力が養われます。もちろん、子どもが絵を描くのは身近な物だけでなく、自分の頭に描いた想像上のものも含まれます。実際に目にしたことがない物でも、テレビや絵本などから見聞きした情報を元にお絵描きすれば、豊かな創造力を育むことができます。
- 情緒を安定させる
就学前の子どもは自分の気持ちや感情を言葉にして表現するのがまだまだ苦手です。自分が伝えたいこと、表現したいことがうまくアウトプットできないと、イライラしてストレスを感じやすくなります。そんなとき、子どもの好きなようにお絵描きをさせると、頭や心の中にため込んでいた感情をうまく発散させられるので、情緒の安定につながります。
- 脳の発達を促す
指の神経は脳に直結していることから、手指は「第二の脳」とも呼ばれています。お絵描きをする時には用紙を手に取り、クレヨンや色鉛筆を握り、手を動かしながら絵を描いていきます。こうした指先のうごきが 能に刺激を与え、その発達を促す効果が期待できます。
- 色彩感覚を養う
お絵描きをする時は、赤や青、黄、緑など様々な色のクレヨンや鉛筆を使用します。
多彩な色のクレヨン、色鉛筆を使用すると、色を感じ取ったり、使いこなしたりする色彩感覚が養われていきます。
- 指先を使う練習になる
乳幼児期は、物をつまむ、つかむ、持ったまま動かすといった動作をスムーズに行うことができません。お絵描きで好きなクレヨンを選び取ったり、紙の上にクレヨンを走らせたりする動作を繰り返していると、手や指先をコントロールする練習になります。
最終更新日:2024-08-28